被写界深度の深い写真を撮影する(深度合成撮影)
複数枚撮影した画像を合成して、1回の撮影では得られない深い被写界深度の画像を生成します。ピントを合わせた位置を中心に、前後にピント位置を自動的に動かしながら複数枚の画像を撮影して、ピントの合っている部分をカメラ内で自動的に合成します。
マクロ撮影で被写体全体にピントを合わせたいときや、絞り値をあまり大きくせずに被写体全体にピントを得たいときにも有効です。撮影は電子シャッターによる静音撮影で行われます。
- 合成画像は、画質モードの設定に関わらずJPEGの画像で記録されます。
- 合成画像は、上下左右に約7%分拡大された画像になります。
- シャッターボタンを全押しして撮影中に、ズーム操作やピント合わせを行うと、撮影は終了します。
- 合成に失敗した場合は、合成画像は生成されずに、設定した撮影枚数の画像のみが保存されます。
- 深度合成対応のレンズ使用時のみ、この機能が使えます。使用可能なレンズについては当社ホームページをご覧ください。
- ピクチャーモードがアートフィルターに設定されているときは、[Natural]に設定されます。
メニュー
- MENU U b U 1. コンピュテーショナル撮影 U 深度合成撮影
深度合成撮影を行う
FGボタンで[深度合成撮影]を選択し、OKボタンを押します。
FGボタンで[On]を選択し、OKボタンを押します。
Off 通常の撮影をします。 On 深い被写界深度の画像を撮影します。 - 深度合成撮影設定画面に戻ります。
深度合成撮影の各項目を設定する
各項目を設定します。
- FGで項目を選択しOKボタンを押すと、設定メニューが表示されます。
- 設定後、OKボタンを押すと深度合成撮影設定画面に戻ります。
撮影枚数 撮影する枚数を設定します。
[3]~[15]
フォーカスステップ コマごとのピント位置の移動量を設定します。
[1]~[10]
A充電待ち時間 専用フラッシュ以外のフラッシュを併用するときに、フラッシュが充電完了するまでの待ち時間を設定します。
[0秒]/[0.1秒]/[0.2秒]/[0.5秒]/[1秒]/[2秒]/[4秒]/[8秒]/[15秒]/[30秒]
撮影する
深度合成撮影設定画面でMENUボタンを押して、撮影画面を表示します。
- 画面にQが表示されます。
- ピクチャーモードは[Natural]に設定されます。
- 画面に、合成後の画像に写る範囲を示す枠が表示されます。枠内に被写体が収まるように調整してください。
撮影します。
- シャッターボタンを全押しすると自動的に複数枚の撮影と画像の合成をします。
- [深度合成撮影]を[On]に設定すると、[静音I撮影設定]の[フラッシュ]は[許可]になります。
- フラッシュの同調秒時は、1/100秒です。[KISO感度]が16000以上の場合、1/50秒になります。
以下の機能は併用できません。
- HDR撮影/ハイレゾショット撮影/多重露出撮影/デジタルシフト撮影/ブラケット撮影/インターバル撮影/Kフリッカースキャン/フィッシュアイ補正撮影/ライブND撮影/ライブGND撮影
撮影時のカメラぶれを抑えるために、別売のリモコン(「リモコンからリモート撮影する」)の使用をおすすめします。
[静音I撮影設定]で、シャッターボタンを全押ししてから撮影されるまでの時間を設定できます。