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長秒時撮影を行う(B BULB/TIME撮影)

シャッターを長時間開いて露光をします。ライブビューの画面で仕上がりを確認しながら任意のタイミングで撮影を終了することもできます。夜景や打ち上げ花火のような長時間の露光が必要なときに設定します。

  • 長秒時撮影の際は、カメラを三脚にしっかりと固定することをおすすめします。

バルブ撮影(BULB)、ライブバルブ撮影(LIVE BULB)

シャッターボタンを押している間、露光を続けます。シャッターボタンを離すと露光が終了します。

  • 露光中の明るさは加算されます。
  • ライブバルブ撮影のときは、露光中の画像をライブビュー表示で仕上がりを確認しながら、任意のタイミングで撮影を終了することができます。

タイム撮影(TIME)、ライブタイム撮影(LIVE TIME)

シャッターボタンを全押しすると露光を始めます。露光を終了するときは、もう一度シャッターボタンを全押しします。

  • 露光中の明るさは加算されます。
  • ライブタイム撮影のときは、露光中の画像をライブビュー表示で仕上がりを確認しながら、任意のタイミングで撮影を終了することができます。

バルブ撮影/タイム撮影の設定方法

  1. モードダイヤルをBに合わせます。

  2. [BULB](バルブ機能)または[TIME](タイム機能)に設定します。

    • 初期設定では、リアダイヤルで設定します。

    1. バルブ撮影、タイム撮影
  3. MENUボタンを押します。

    • 撮影中のライブビュー表示の間隔を設定するメニューが表示されます。

  4. FGで表示更新間隔を設定します。
  5. OKボタンを押して設定を確定します。

    • メニュー画面が表示されます。
  6. MENUボタンを繰り返し押して、メニューを終了します。

    • [Off]以外に設定したときは、画面に[LIVE BULB]または[LIVE TIME]と表示されます。
  7. 絞り値を設定します。

    • 初期設定では、フロントダイヤルで設定します。

    1. 絞り値
  8. 撮影します。

    • バルブまたはライブバルブ撮影の場合はシャッターボタンを押し続けます。シャッターボタンを離すと撮影は終了します。
    • タイムまたはライブタイム撮影の場合はシャッターボタンを全押しして撮影を開始し、撮影を終えるときにもう一度シャッターボタンを全押しします。
    • ライブタイムで撮影中にシャッターボタンを半押しすると、表示を更新できます。
    • [BULB/TIMEリミッター]で設定されている時間に達すると自動的に撮影を終了します。g Cカスタムメニューn[BULB/TIMEリミッター]
    • 撮影後に[長秒時ノイズ低減]が働きます。ノイズ低減処理中は、画面に処理が終了するまでの時間が表示されます。[長秒時ノイズ低減]の動作は選択できます。g Cカスタムメニューm[長秒時ノイズ低減]
  • 設定できるISO感度に制限があります。
  • ライブバルブ撮影では、多重露出撮影/デジタルシフト撮影/フィッシュアイ補正撮影に設定するとバルブ撮影になります。
  • ライブタイム撮影では、多重露出撮影/デジタルシフト撮影/フィッシュアイ補正撮影に設定するとタイム撮影になります。
  • 撮影中は、次の撮影機能の設定に制限があります。

    • 連写/セルフタイマー撮影/インターバル撮影/ AEブラケット撮影/フラッシュブラケット撮影/フォーカスブラケット撮影/深度合成撮影など
  • K手ぶれ補正]は自動的にオフになります。
  • カメラの設定や温度や環境条件によっては、モニターに表示される画像にノイズや輝点が目立つ場合があります。また、これらは[長秒時ノイズ低減]が設定されていても撮影画像に写る場合があります。g Cカスタムメニューm[長秒時ノイズ低減]
  • 星空を撮影する場合は、星空AFも便利です。g  「ピントの合わせ方を設定する(AF方式)」「星空AFで撮影する」
  • バルブ/タイム撮影中の画面の明るさは変更できます。g Cカスタムメニューn[BULB/TIME輝度設定]
  • バルブ/タイム撮影では、被写体が暗くても見やすい明るさで表示します。表示される画質を優先するか、表示速度を優先するかなどの設定をすることができます。g Cカスタムメニューj[LVブースト]
  • 撮影モードがB(バルブ)のとき、露光中にマニュアルでピント位置を変更することができます。露光中にピントを外したり、露光終わりのタイミングでピントを合わせるなどの技法を使った撮影ができます。g Cカスタムメニューd[BULB/TIME中MF]

画像のノイズについて

長秒時の撮影では、画面にノイズが多く発生する場合があります。これは撮像素子の温度上昇や、撮像素子内部の駆動回路が熱源となり、本来撮像素子に光のあたっていない部分にも電流を発生させてしまうためです。この現象は、高温の環境でISO感度を上げたり、長秒時の露出で顕著に表れます。これらのノイズを軽減するために、このカメラでは長秒時ノイズ低減が働きます。g Cカスタムメニューm[長秒時ノイズ低減]