HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影をする(HDR撮影)
露出を変えて撮影した複数枚の画像を、それぞれの画像の階調が失われている部分を補うように合成することで、階調を拡大したかのような画像にします。通常だと一方の階調が失われるような輝度差の大きい被写体でも黒つぶれや白とびを防いだ画像にすることができます。
- 三脚などでカメラを固定して撮影してください。
- P/A/S/Mモードで使用できます。
- MENUボタンを押して、メニューを表示します。
7撮影メニュー2で[HDR撮影]を選択し、Iボタンを押します。
FGボタンで設定を変更します。
Off HDR撮影をしません。 HDR1 1回の撮影で自動的に露出を変えながら複数枚の撮影をしてカメラ内で合成した画像を生成します。[HDR1]にすると自然な風合いの仕上がりに、[HDR2]にすると絵画のようなアート性を強くした仕上がりになります。
- [KISO感度]は、200に固定されます。
- 設定できるシャッター速度は4秒までです。撮影は15秒まで動作します。
- ピクチャーモードは[Natural]に、色空間は[sRGB]に固定されます。
- HDR合成された画像はJPEGで記録されます。画質モードが[RAW]のときはRAW+JPEGで記録されます。
HDR2 3f 2.0EV 1回の撮影で自動的に露出を変えながら複数枚の撮影をします。合成画像の生成は行いません。パソコンなどでHDR合成のできるソフトウェアを使って合成してください。
- 撮影枚数
- 露出の変化量
5f 2.0EV 7f 2.0EV 3f 3.0EV 5f 3.0EV OKボタンを押して設定を確定します。
- 7撮影メニュー2に戻ります。
MENUボタンを繰り返し押して、メニューを終了します。
- 撮影画面に戻ります。画面に4が表示されます。
- ドライブ機能がi(連写H)に固定されます。
撮影します。
- シャッターボタンを押すと、自動的に設定した枚数の撮影を行います。
- [HDR1]および[HDR2]に設定したときは、撮影後自動的にカメラ内で画像が合成されます。
- P/A/Sモードでは露出補正ができます。
- Mモードでは、設定した絞り値とシャッター速度を基準にしてHDR撮影します。
- 撮影中にモニターやファインダーに表示される画像は、HDR処理された画像とは異なります。
- [HDR1]および[HDR2]でシャッター速度を遅くして撮影すると、合成画像にノイズが目立つ場合があります。
- 次の機能とは併用できません。
- フラッシュ撮影/ブラケット撮影/多重露出撮影/インターバル撮影/デジタルシフト撮影/ライブND撮影/フィッシュアイ補正撮影/ハイレゾショット